聖酒造株式会社

江戸時代末期の天保12年（1841年）3月、当家の初代今井傳兵衛は前橋藩川通り二十六ヶ村の大惣代を勤める今井善兵衛家より分家し創業。
生糸商・質商として力をつけ、まもなく酒造りを始め、8代・180年にわたり酒造りの技と伝統を継承している。
当社の北1Kmにある木曾三社神社には木曾義仲の遺臣伝説があり、今井家の先祖はその四天王の一人である今井四郎兼平に溯ると伝えており、神社の境内に湧く清冽な泉を用いて酒造りを行っていたため、戦前までは清酒「木曽川」の銘柄で愛飲されていた。
戦時中の企業整備令により一時期清酒の製造の中断を余儀なくされたが昭和30年に清酒の製造を再開して清酒「聖冠」を発売、その後、地元産の「ひとめぼれ」を主要原料とした「かんとうのはな」を代表銘柄として地域に密着した清酒製造を行う。
近年は米の旨みと酸のバランスに重点をおいた「聖」銘柄の販売も開始し、製造技術向上に努めている。