群馬SAKE TSUGUの歩み 第1話「群馬の地酒」との出合い

群馬SAKE TSUGUの歩み 第1話「群馬の地酒」との出合い

「群馬の地酒(日本酒)」を応援する「群馬SAKE TSUGU(サケ ツグ)」。

2019年3月末で群馬県庁を辞め、開業するなら「日本酒の日」が良いなと思って、2019年10月1日に前橋税務署へ。
「開業届出したいんです」と窓口の方に話して、その場で書類を書いて提出して、個人事業主となりました。
そんな勝手な想い、決め打ちで開業したので、2019年12月末時点での3か月間の第1期決算は売上0円(笑)。

あれから1年。
初めて12か月を経験した第2期が終わろうとしています。
依然として、収益がプラスになるようなビジネスプランが確立できていませんが(笑)、やりたいこと、やった方が良いと思うことに取り組ませていただいております。
お付き合いいただいている全ての皆さまに改めて感謝申し上げます。いつも、ありがとうございます。

この年の瀬に、「群馬SAKE TSUGUの歩み」と題して、奮闘記でもあり、実績報告でもあるブログを書いてみることにしましたので、良かったら、お付き合いください。

まずは、私のお酒との出合いから、振り返らせていただきます。

最初の出合いは「お正月」。
元旦、神社に行って、寒い中で温かい甘酒をいただくのが楽しみでした。
(その頃は、甘酒が日本酒だという認識も、甘酒の季語が夏だということも全く知らず、ただ美味しくいただいていました。)
そして、家に帰って、神棚の前で手を合わせ、家族でおせち料理を食べる時に、「お正月だから、お屠蘇だから、この1年の無病息災のためだ」などと言われて、父親からお猪口1杯の日本酒を渡され、口に含んで、むせる。
そんな出合いでした。
(※お屠蘇は、正式には日本酒ではなく、様々な生薬を日本酒やみりんに浸けたもの。)

また、小学生から高校生までボーイスカウトで、聖酒造の今井健夫現社長と一緒に活動していたこともありました。
お父さんの今井健介さんがリーダーの1人で、活動場所が聖酒造のすぐ近くということもあって、酒蔵にも行ったことがあり「大きな家に、人が住み込んで働いているんだ」と思った記憶があります。

大学時代は、体育会系のサッカー部に所属していて、よく仲間とお酒を飲みました。
友情を育み、たくさんの思い出があります。
お酒で失敗した思い出もいくつか…。
その1つが日本酒でした。
今思えば、酒と魚のイメージのある新潟に4年いたものの、食事は肉料理が中心、お酒はビールばかりでした。
たくさんのビールを飲んで、これ以上、飲み物も食べ物も、お腹に入らないというタイミングで差し出されたのが、少量の「日本酒」。
飲みやすくて、そんなにキツイ感じもしない。
その後、調子に乗って、何杯も飲んだんだと思います。

翌日、ヒドイ二日酔いになりました。
それまでもかなりの量のビールで、アルコールはかなり摂取していたので、日本酒のせいばかりではなかったと思いますが、その時、「日本酒は危険だ」「飲みやすい甘い誘惑に惑わされて飲むと大変なことになる」「気を付けた方が良いお酒だ」と思いました。
それから、大学院への進学で東京へ行き、その後、群馬県庁に入庁。
群馬に戻ってきて以降も、お酒はビールやウイスキーなどを飲んでいました。

「群馬の地酒」に出合って、人生がこんな展開になるのは、今から10年前くらいの出来事がきっかけでした。
その前の年は、県庁の産業政策課という部署で、電機・電子関係の産業振興を担当していました。
センシングなど最先端のアナログ技術の技術者を育成していくため、県内企業の皆さんと群馬大学との産学官連携によって人材育成していく業務でした。
その担当業務が、産業政策課から工業振興課に移管されることになり、3月末になって、業務を持って4月1日からは工業振興課に異動という内示を受けました。

しかし、その後で、4月からの自分の担当業務は、アナログではなく、地域産業である「地酒」とプラスチックの担当になると伝えられました。
当時の課長の指示で、4月1日の朝一までに業務の引継書類を提出するよう命じられ、大慌てで書類を作成。
3月31日の真夜中に産業政策課のフロアを施錠して、工業振興課へ。
そこにはまだ1人、職員が残っていて、私の席は、彼の隣でした。
彼は食品工業のうちの酒造以外を担当するとのことでした。
後で聞いた話だと、彼はお酒があまり飲めないことから、酒造業を振興する担当としては相応しくないと固辞したことから、食品工業の担当が「食品工業(酒造業に限る)」と「食品工業(酒造業を除く)」に分かれ、私が酒造業の担当になったようでした。(ウワサ話で真実でないかもしれません(笑))

あの時、私が酒造の担当になっていなかったら、群馬SAKE TSUGUは存在しなかったかもしれません。
こうして、群馬県庁での「群馬の地酒」担当としての日々がスタートしました。

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コメント

  1. 県庁を辞めるっていうときはビックリしたしなぁ! 蔵元も皆、辞めるのを引き止めたけど暴走を抑えることが出来んかった。今でも、心残りです。(笑) 清水さんの情熱は知ってるけど、SAKETSUGU至る心境に興味津々ですよ。奮闘記楽しみに見るよ。

  2. 群馬SAKETSUGU 群馬SAKETSUGU

    コメントありがとうございます!
    暴走かもしれませんが(笑)、そういう運命だったということで、御面倒おかけしますが、引き続き、お付き合いください。

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