GIに「利根沼田」が指定されました!

GIに「利根沼田」が指定されました!

「利根沼田地区の清酒が、2021年1月22日、GIに指定された。」
先週飛び込んできた、このニュース。

GIという言葉は何となく知っていたので、「スゴイ!」と思ったのですが、
「どういうこと?」と聞かれると答えられるほどの知識がなかったので、
関係者にお話を伺うなど調べてみました。

GI(ジーアイ)というのは「地理的表示」のことです。

農林水産物や日本酒などの食品の「産地名」の適切な使用を促進する制度で、
国際貿易の中で、各地域のブランドを守る、不正使用を防ぐ観点から制度ができたようです。

お酒に関しては、国税庁が地理的表示の指定制度を所管。
平成7年の壱岐焼酎、球磨焼酎、琉球泡盛から指定が始まっています。

日本酒(清酒)も、白山、山形、灘五郷、はりま、三重などが指定。
そして、今回、「利根沼田」が指定されました!
ちなみに「日本酒」という地理的表示も日本国で指定されています。

指定一覧はこちら
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/chiri/ichiran.htm

今回の利根沼田のGI指定は、利根沼田の4蔵によるGI利根沼田協議会の申請、指定になっています。

・大利根酒造(沼田市:代表銘柄は「左大臣」「花一匁」)
・永井酒造(川場村:代表銘柄は「水芭蕉」「谷川岳」)
・土田酒造(川場村:代表銘柄は「土田」「誉国光」)
・永井本家(沼田市:代表銘柄は「利根錦」「悠」)

利根沼田のGI指定はこちら
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/chiri/210122_besshi.htm

お米は、利根沼田地域で収穫された「雪ほたか」「五百万石」「コシヒカリ」を使用することとされています。
酒米「五百万石」だけでなく、「雪ほたか」や「コシヒカリ」が入っているところが特徴ですね!
永井酒造さんのMIZUBASHO PUREの雪ほたかバージョンや、大利根酒造さんのコシヒカリで造った地酒が、頭に浮かびます!

酵母は、「群馬KAZE酵母」「群馬G2酵母」「産地の範囲内において採取及び培養した酵母(蔵付き酵母)」を使用することとなっています。
群馬産業技術センターで開発された酵母に加えて、蔵付き酵母が入っているあたり、土田酒造さんが頭に浮かびますね。

永井本家さんでも、今、この基準に基づいた地酒に取り込まれているそうですよ。

過去の指定と比較すると、
「指定地域の範囲が狭いこと」や
「酵母の指定までされていること」などが特徴的だそうです。

「醸造年度」の表示で、「醸造年度(BY)」、「ビンテージ(Vintage)」の表示について触れられているところも、今までにない指定だそう。

この指定によって、基準をクリアした日本酒だけが「GI利根沼田」を名乗れることになり、地域ブランドが確立されて、模倣品などから守られることになるわけですね。

各蔵元から、一言ずつコメントをいただきました。

・大利根酒造
 私たちの地酒のコンセプトが世界基準で認められ、「GI利根沼田」を取得することができました。ここから利根沼田を世界に向けて発信していきます。
・永井酒造
 世界基準の入口に立つことができました。これから地域の皆さんと共に利根沼田を世界ブランドにすべく、連携して未来に繋いでいきたいと思います。
・土田酒造
 地域の方々が、地酒をさらに誇りに思っていただくには?今回のGIにより、おらが酒と、地域の方々がより強くなって頂けることを目指していきます。
・永井本家
 これからも地域と連携し、酒造りの伝統を守り続けます。

「GI利根沼田」の地酒は、この後、市場に登場することになるわけですね。
楽しみです!

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