
群馬県甘楽町での聖徳銘醸さんとのプロジェクト
「聖徳」「鳳凰聖徳」「妙義山」が代表銘柄の聖徳銘醸さん
聖徳銘醸株式会社|甘楽・富岡の地酒蔵 – 地元で愛される酒造り
全国新酒鑑評会など多くのコンテストで高い評価を受けている酒蔵です。
いち早く海外にも展開し、アメリカの人気日本食レストランのハウス酒に指定されたり、ロンドンのIWCでも群馬県で初めて部門1位のTrophyを受賞しています。
甘楽町で育てたお米で造る「オール甘楽の地酒」

10年を超える取組「甘楽の地酒プロジェクト」を御存じですか?
今年は6/1(日)に田植えがあり、甘楽の地酒プロジェクト委員会事務局の市川さんから御案内いただいたのですが、参加できず、日を改めて市川さんを訪問して、これまでの取組、プロジェクトの概要を伺ってきました。

市川さんは、甘楽町の職員
が、しかし、このプロジェクトは町としての仕事ではなく、業務外の、個人的な想いのこもった取組だということを伺ってビックリ!
プロジェクト発足の経緯
当時、市川さんは甘楽町で農業関係の部署で仕事をされていたそうです。
御自身も日本酒好きということもあり、とある会で、聖徳銘醸の当時の工場長(杜氏)の西岡さん(前群馬県酒造組合技術委員長)とお会いした際、「ここ甘楽町のお米で酒造りをしてみたい」という声を受けて、賛同いただけそうな農家さんに声をかけて、米農家の中里さんに御協力いただけることになり、両者を引き合わせたのがプロジェクトの始まりだそうです。
聖徳銘醸にも近い中里さんの田んぼの1区画を、このプロジェクト用の酒造り用の田んぼとして「ひとめぼれ」を育てることになりました。
有志メンバーも集まって、一緒に田植え、稲刈り、酒造りの仕込みなどを行って取り組んできたオール甘楽の地酒。
「オール甘楽の地酒」としては、11月頃に搾って4月頃にリリースされる「甘楽niひとめぼれ」、そして、新酒の時期に出される「かすみ」の2タイプがあります。
https://www.instagram.com/p/DFNHCSYy4aW/
市川さんはおっしゃいます。
「お酒を通して、甘楽(かんら)町のことを知っていただけたら」
「地元、甘楽の皆さんに地元に美味しい日本酒を醸されている酒蔵があることを知っていただけたら」と
新たなステージへ
コロナ禍を越えて、長年にわたって継続されているプロジェクト。
現在では聖徳銘醸さんの体制も変わり、現在は工場長(杜氏)の瀧澤さんが西岡さんの意思を引き継ぎ取り組まれています。
今年から有志のみならず、一般にも門戸を広げることにしているそうです。
有志メンバーはコーチスタッフとして、初めて参加する一般の方を受け入れます。
田植え体験
甘楽町の広報などにも掲載し、約30名の方に田植え体験に参加いただいたそうです。


老若男女みんなで田植え

農家の中里さん

聖徳銘醸の瀧澤さん、小池さんらも参加
秋には稲刈り、そして、仕込み工場見学などが予定されています。
一般参加も可となったということで、群馬SAKETSUGUでも、今後、引き継ぎフォローして、情報発信していきたいと思います!
最後に
甘楽町職員の市川さんとお会いして、じっくりお話を伺って、謙虚ながら想いある取組に、とっても感銘を受けました。
町職員として、町の仕事ではないプロジェクトには、内外からのいろいろな声があったりするのだろうなぁと、元県職員としても勝手に思ったりしまして、その取組を10年を越えて継続されている市川さんは本当にスゴいと尊敬します!
そんなお話を伺って飲む「甘楽niひとめぼれ」は、また一段と美味しく感じるのでした。


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