群馬SAKE TSUGUの歩み 第6話 群馬の地酒ガイドブック

群馬SAKE TSUGUの歩み 第6話 群馬の地酒ガイドブック

当時、県の観光関係の部署で作成した群馬の「うどん」や「焼きまんじゅう」などのガイドブックが人気でした。
「群馬の地酒」も、飲める店や買える店を掲載したガイドブックを作りたい!、と思い立ち、国の基金も活用して予算要求しました。
当時の課長との協議の中で「業界の発展のためにもなるのだから、制作費用の半分は日本酒業界の皆さんにも負担してもらおう」ということになりました。

このアイデアを持って、お正月明け早々に、当時の群馬県酒造組合の会長、栁澤酒造(前橋市:結人・桂川)の栁澤光雄さんのところに課長と訪問しました。
話をしたところ「酒造組合としても、各業界関係でも、意思統一が難しく、お金を出すのはなかなか理解が得られないのではないか」という御意見をいただきましたが、課長からも強く押していただき、とりあえずチャレンジさせていただくことになりました。
群馬県酒造組合のほか、群馬県卸酒販さん、群馬県小売酒販組合さんなどにも、お願いに回りました。
その結果、関係の皆々さまに、何とか御理解いただき、一部、費用負担いただけることになり、ガイドブック作成に必要な予算を確保することができました。
後で、栁澤会長からも「まさか、各関係者から御負担していただけるとは思わなかったよ」と笑いながらおっしゃっていただきました。

こうして、ガイドブックを作成することになったのですが、「掲載する取扱店の基準をどうするか」ということが、大きな課題となりました。
「群馬の地酒」の取り扱いが1種類だけでも、長年にわたって御愛顧いただいているという愛情溢れるお店もあり、そんなお店も掲載したい。
一方で、蔵元サイドからリストアップしていただくとしたら、その線引きが難しい。
やはり心情ではなく、一定の基準が必要。
様々な方から御意見をいただき、以下の3点を基準にすることにしました。
1.群馬県内に店舗があること
2.地元「群馬の地酒」を愛し取り扱っていること
3.飲食店は3蔵以上、酒販店は5蔵以上の県内蔵元の地酒を取り扱っていること

各方面に案内して、掲載店を募集しました。
併せて、日本酒の説明や、マップの表示など、ガイドブックの構成も検討していきました。
巻頭特集として、若手蔵元座談会も企画しました。

と、ここまで来たタイミングで、東日本大震災があり、自分は特別対策室への兼務(異動)発令を受けました。
しっかり最後まで手掛けたかったのですが、仕方ありません。
上司に頼み込んで、職場のある先輩に引き継いでいただきました。
私が手がけたのは、まだまだアイデア出し段階で、大変なのは、その後の制作、価格設定、取扱店との契約などでした。
その方には、それらの面倒な作業を全部背負っていただき、無事に形にしていただきました。
今でも頭が上がりません。

東日本大震災の特別対策室の上司も、非常に理解のある方で、巻頭特集「若手蔵元座談会」の撮影の時だけは「清水さんが行かないと成り立たないでしょう」と、特別に、酒造の仕事をすることを許していただきました。
巻頭特集の「若手蔵元座談会」は、酒造組合の当時の若手組織の役職者の皆さんに御協力いただきました。
今、改めて観ると、皆さん若いですね(笑)
島岡酒造(太田市:群馬泉・淡緑)の島岡さんから「顔出しはあんまりしたくなかったんだけどねー」と言われた記憶が残っています。(その後、どんどん顔出しさせてしまっていますね(笑))

「群馬の地酒」を取り扱っているお店に会場提供していただき、私の方で作成した大まかなシナリオに沿って、皆さんざっくばらんにお話いただいて、その様子を写真で納め、記事としてまとめました。
こんな感じで成り立ってしまうのも、県内の蔵元同士の関係性が良いからだったと今、改めて思います。

事態がある程度、終息して、特別対策室が解散した11月頃、元の酒造担当に戻りました。
大変な作業を担ってくれた先輩の足跡をたどりながら、私の勝手な想いのせいで、大変な作業を担っていただいたことを痛感しました。(本当に、ありがとうございました…。)
そして、残り4ヵ月間で、自分のできる限り、ガイドブックが売れるよう取り組みました。

一定の満足感を得ながらも、初版の発行部数が完売して増版となるといった夢は叶わず、ほろ苦い経験にもなりました。

この年度が終了して、翌年度も引き続き工業振興課に在籍したのですが、今度は課内異動で、次世代産業として「ロボット産業」の振興を任されることになり、同じ職場にいながら、他の職員に酒造振興の担当を引き継いだのでした。

今回のブログで、今、思えば、一人のファンとしても、どこで買えるのか、飲めるのか、といった課題を解決したいという想いが当時からあって、今の群馬SAKE TSUGUのサイト制作にまでつながっているのだと再認識する機会になりました。

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コメント

  1. ガイドブック、力作だったね。結果は(笑)SAKETSUGU原点 わかるわぁ! しかし、昔から巻き込み能力は凄い威力だった。最近は慣れ過ぎて麻痺してる(笑)

  2. 今年も、よろしくお願い致します!!

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